若い高校生のころ、この風と共に去りぬの映画、小説をどれほど、見、読んだことか。南北戦争、奴隷をテーマにスカーレットオハラとレッドバトラー、アシュレウイルクスの愛がからむ大作。4時間に及ぶ映画の放映は世界中の人々を魅了している。民族、文化の差を超える愛の魅力と戦いがそうさせている。でも、スカーレット役のビビアンリーはアカデミー女優賞に輝く裏で苦しんだそうである。レッドは口が臭かったのである。このことを知ったのは乙女の時代、感動に酔いしれていたころのずっと後。純粋にあの映画、小説に引き込まれ開けても暮れてもネーネーどっちが好き、レッド、それともアシュレ私はレッド、私もレッドでやっていたころのレッドだーい好きのずっと後。この事実を知った後の映画は、ビビアンリーの苦しみにご一緒させていただくことになる。ここも息を止めて、ここはがまんできるかなどなど、、。レッドの口臭で百年の恋も冷めてしまった。ついでにストーリーも別ものになり、内容も子供じみて見えてきてしまった。小説、映画などで感動を求めるのにはその人の年齢、経験の幅が重要ポイントである。レッド役のクラークゲーブルはローレンバコール(先日ご逝去)という才色兼備の女優が奥様。
小説ではスカーレットの母はフランス貴族出身でありレモンバームの香りをつけていた、母が歩くと衣擦れの音がしたと書かれている。