香草のTHYMは和名をタチジャコウソウという。ジャコウの名がついているのは良い匂いがする、匂いが強いという点からであろう。イタリア料理には欠かせないハーブでもある。他にもジャコウ鹿、ジャコウ牛、ジャコウネズミ、ジャコウ蝶とジャコウの名がつけられているものがあるが、香水に使用されているのはジャコウ鹿の合成香料のみである。美しい残り香をつくるのには大切な不可欠の香料である。ずいぶん前にはジャコウネズミの香料も使っていた。これはいろいろ調合されて似たような香りになっていたものであったと記憶している。